2021.10.13

「スポ健卒業生の現在の挑戦」インタビューに参加した学生の想い



2021.10.8掲載『スポ健卒業生の現在の挑戦』vol.2 西先生のインタビューを受けて、学生が感じたことを記事にしました。


人生の岐路で正しい選択をする

(1)西先生の話のなかで特に自分が刺激を受けたところ

「大学時代に考えていた将来のキャリアは?」と聞かれて西先生は、「教員になりたいという夢が明確であったわけではなかったんですが、部活動で続けてきた野球に強い気持ちがあり、その道に就職したいと考えていました』という言葉を発しました。この言葉は、今回のインタビューで印象に残った、刺激を受けたシーンでした。
印象に残った理由は、ぼんやりと将来の夢を考えていながらも、自身が行う『スポーツの道だけは外せない』といった考え方が立命館大学に入学する前の私と重なって見えたからです。その当時の私は、立命館大学のスポーツ健康科学部に進学することが決まり、入学までの間は少し時間があったため、どんな学生生活を送り、何について学び、将来はどうなりたいのかについて考えました。
しかしながら、当時の私には、これから入学する学部に知り合いが、一人もいなかったので、立命館大学のスポーツ健康科学部で、どういったことを学べるのかといった、情報を得ることができませんでした。『大学で学んだ知識を自身が行うスポーツに活かすために、スポーツのことについて学ぶのだから、将来はスポーツ関係の職に就くのか』といった、スポーツと自分の将来を深く結びつけ、狭い視野で将来のキャリアについて、考えていました。
立命館大学に進学し半年が経った頃に、『スポーツ健康科学部は必ずしも、将来スポーツ関係の職業に携わるわけではない。自身が行うスポーツとキャリアを深く結びつけないで、広い視野を持つように』という助言を個性溢れる先輩と知識豊富な教員からいただいたことを今回のインタビューで、改めて思い返しました。それによって、そのような考えを持つ人は私以外にもいるのではないかと思いました。
さらに、西先生のお話を聞き、産業社会学部から畑違いのスポ健大学院へ進学したという決断に刺激を受けました。なぜ、刺激を受けたかと言いますと、世間的には、スポ健はスポーツ関連、産業社会学部はメディア関連に就職するのではないかと考えられています。しかし、西先生は、産業社会学部とはまったく異なる進路である、高校野球部の監督を選択したからです。そんな西先生の勇気ある決断から私は、「必ずしも、学部とイコールのキャリアだけが選択肢ではない」と視野を広く持つことの大切さと、勇気をもらいました。さらに、そういった狭い視野で学部と将来を深く結びつけてしまう考え方は、『スポーツ健康科学だけではない』ということを学びました。つまり、学部とキャリアを安直に結びつけてしまうのはスポ健だけでなくよくあること」ということです。ここで私が伝えたいことは、「学部によって直接イメージしやすい選択肢だけで進路を決めないという決断は、重要になってくるということです。」
西先生のように思い切った選択をするのは難しいことかと思います。また、スポーツのことが好きでスポーツの道で将来のキャリアを考えることは必ずしも、やめたほうがいいとは言いません。しかし、自身の可能性の幅を広げるためにも、一度スポーツと自身を結びつけるのをやめて、視野を広く持つべきだと思います。今回のインタビューを通して私は、『立命館大学の多くの学部は、様々な可能性を秘めている』というところに魅力を感じたのと、西先生のように将来のキャリアのために思い切った選択をする勇気に刺激を受けました。


(2)スポ健の他の学生に伝えたいこと
  ー1)スポ健学生全員へ

立命館大学のスポーツ健康科学部に進学する学生のほとんどは、スポーツをやりながら学業に取り組んでいるのではないでしょうか。少なからずとも、私の身の回りの人はなんらかのスポーツと深いつながりがあります。その大半の人は、将来の職業を学生時代で行っていたスポーツと深く結びつけてしまう傾向にあるのではないだろうかと思います。
好きなスポーツを将来の職業として携わっていけることは、幸せなキャリアであると思いますが、「今」の延長戦で無思考に考えてしまうと、他にも選択肢が溢れていることに気づかないことが「もったいない」と思います。それによって、将来の夢や職業について考えた時、一部しか見ることができず、視野が狭い思考回路になってしまうと思うので、そうならないために、自身の興味があることと好きなことは何かについて今一度考え、スポ健のことをもっともっと知り、自分達で道を切り拓いていく必要があると思います。

また、私の入学当初の考えのように、『立命館大学のスポ健に入学すると同時に、狭い視野でスポ健をスポーツ関係の職業しか、携わることができないんだ』と考えているはいませんか? スポ健の卒業後の進路は、スポーツ関係に限られるわけではありません。今回のインタビューで得た情報で是非、皆さんに知っていただきたいと思ったのは、スポ健は西先生のように他学部から大学院に進む方がいるほど、魅力と可能性が溢れている学部であるということです。そして、これからも、スポ健の学生が未来を切り拓く努力をすることで、もっともっと、注目を浴びることになると感じました。そのために、一人一人がスポ健生であることを自覚し、誇りを持って生活していくことが、これから先の未来の立命館大学のスポーツ健康科学部を支える上での重要な役割になってくるでしょう。

  ー2)教師を目指している学生に向けて

教師になるために

教師を目指す上で、様々な困難が待ち受けているということを、立命館大学の産業社会学部に所属していた西先生が、語っていました。これは、スポーツだけではなく、全てのことに当てはまります。どんなに好きで、一生懸命に学習しても教員になることは、容易いことではなく、険しい道なんだなとインタビュー全体を通して感じました。教員になる過程での困難に向き合うためにも、相談事などを身近な友人、立命館大学の教員などを頼って『一人で悩みを抱え込みすぎないことが大切である』と感じました。それは、西先生がインタビューの中で何度も、岡本先生の名前を口にする度に、西先生は岡本先生に支えてもらっていたと感じたからです。つまり、悩み事があるなら、1人で抱え込まず、先生や仲間に助けてもらうために、積極的にコミュニケーションを取るように努めるのは、大切であるということを今回私は、教師を目指す皆さんに、一番お伝えしたいと思いました。
教員になるためにはどうしたらいい?という質問で、西先生が答えたことを簡単にまとめてみますと、『教員になるためには、いくつかの段階を踏む必要があるという』ことです。私にも、教員を目指そうと思っていた時期があり、その当時は、資格を取れればいいと簡単に考えていたのですが、その資格を取るまでにも、色々なことをこなす必要があるということを今回のインタビューで、知りました。また、それは、並々ならぬ努力と熱意が要求されるということを、間接的に知ることができました。だからといって、諦めてしまうのではなく、立命館大学のスポ健には岡本先生を始めとする知識豊富かつ、頼れる先生や仲間がいることを忘れずに、積極的にオファーを取る必要があり、その経験は、今後の人生において、重要な役割を担うのではないかと思います。さらに、どんなことでも、早い段階からの準備は、今後の糧となり、教員になると決断した際にはまず、積極的に行動してみるということが大切であると感じます。


スポーツ健康科学部二回生 三善友奈